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【コージー・パウエル】スティックを持った渡り鳥!ハードロック界の伝説的ドラムヒーロー

もっと派手に、大音量でドラムを演奏してみたいんだけど…。力がないから仕方ないのかな…。

でも力任せに演奏すると、腱鞘炎になって腕を痛めちゃうかもしれないよ…!

「力強く演奏したい!」という悩みは、ロックドラマーなら一度は通る道です。

そこで、今回はスピードとパワーのバランスを兼ね備えたお手本にしたいドラマーとして、コージー・パウエル(Cozy Powell)を取り上げます。

コージー・パウエルはラウドロックを愛するドラマーの神様的存在。まさに「ハードロック・ドラムヒーロー」の呼び名にふさわしい人物です。

HR/HMの枠を超えたオールラウンドドラマー

まずは、コージー・パウエルの代表曲を紹介!

 

RainbowのStargazerという曲です。コージー・パウエルの代名詞といって差し支えない一曲ですね!

音数が多いながらも決して粒が崩れない、流麗な力強いプレイは圧巻です!
Rainbow Still Im Sad Cozy Powell drum solo Live 1977 HD

こちらはコージー・パウエルのドラムソロ。動画からでも音圧が伝わってきますね!

ロシアの作曲家、チャイコフスキー『序曲1812年』のクラシックとリンクしたドラムソロは、コージーだからこそ可能だったパフォーマンスかもしれませんね。

コージー・パウエルのドラム特徴

コージー・パウエルのドラム演奏によくみられるパターンである

  • 16分音符のスネア「タカタカタカタカ」
  • バスドラ&クラッシュ「ドコドコドコドコ」

と言ったリズムは、今やツーバスドラマーがついついやってしまうフレーズですが、これはロックの分野において彼のショウマンシップにより編み出され、広く影響を与えたものだといっても過言ではありません。

また「華のあるドラマー」であったところも疑いようがないでしょう。

演奏している姿はスタイリッシュ、かつオーバーアクションで「魅せる」演奏をしているのも特徴のひとつです。

力任せに叩いている訳ではないのも魅力の一つ

コージー・パウエルは動きが多く、一見力任せに叩いているように見えますが、しっかりと脱力し、芯のある音色を発していました。

また、ドラマーとして高めるべき技術である

  • タイムキープ
  • アクセント
  • ビート感

の能力が非常に高く、それゆえに多くのミュージシャンから重宝されました。

いわば他のパート担当のかたからすれば「一緒に演奏しやすい」ドラマーであったのは間違いありません。

ハード・ロック界で知らぬ人はいない最強のドラマー

コージー・パウエルは、HR/HMの枠を超えたオールラウンドプレイヤーとして数多くのバンドで活躍しました。ここでは彼のキャリアについて振り返ります。

①コージー・パウエルの経歴

コージー・バウエル、本名コリン・フィリックス(Colin Trevor Flooks) 1947年生まれ。

12歳のときに通っていた学校のオーケストラで担当パートがドラムとなったのをきっかけにキャリアをスタートさせました。

バンド活動を続けるうち、THE MOVEのベーシストであるエース・ケフォードの「Ace Kefford Stand」などに参加、セッション・ドラマーとしても活動していきます。

②Jeff Beck Groupへの参加し、最高のデビューを飾る

彼が世界的に知られるようになったのはJEFF BECK GROUPへの参加でしょう。

グループとしては第二期にあたり、ブラックミュージックとしての雰囲気が色濃い時期です。

ですが、バンドメンバーチェンジなどでグループは途中で解体してしまいます。

そのあいだも彼はセッション・ドラマーとしての活動を続けるほか「Cozy Powell’s Hammer」という自身の名を冠したバンドや「BEDLAM」「STRANGE BLEW」などリーダーバンドで音楽へ精力的に励みました。

アルバム『Rough and Ready』(1971)では、すでにコージー・パウエルの”独特のノリ”が伺えます。

③RAINBOWに加入。世界を代表するドラマーの一人に。

その後、『DEEP PURPLE』に在籍したことでも知られるギタリストであるリッチー・ブラックモアが実施したオーディションを経て、1975年にRAINBOWに加入。

第2期RAINBOWを支えるドラマーとして活躍します。

バンドとしても代表作である『RAINBOW RISING』(邦題:虹を翔ける覇者)(1976)に『Stargazer』を収録。

凄まじさに世界中のドラマー・リスナーを圧倒させました。

さらに、彼の代表作であるソロ作、COZY POWELL『OVER THE TOP』(1979)を発表。

こちらにはRAINBOWのライブでも披露したチャイコフスキー×ドラムソロとのリンク曲『序曲1812年』が収録されています。

『Stargazer』と『序曲1812年』は、記事冒頭で紹介した動画なので、気になる方はもう一度聞いてみてくださいね!

④勢いは止まらず。数々の名だたるアーティストと共演。

RAINBOWでの活躍は音楽業界内外にとってインパクトが強いものでした。

1980年代はコージー・パウエルにとり文字通り「駆け抜けた」10年間となります。

共演したミュージシャンを列挙していきましょう。

  • グラハム・ボネット(RAINBOW Vo.)
  • ロバート・プラント(Led Zeppelin Vo.)
  • Michael Schenker Group(1981-82)
  • WHITESNAKE(1983-84)
  • EMERSON,LAKE & POWELL(1985〜86)
  • BLACK SABBATH(1988-91、1994-95)

90年以降には、高速ギタリストとして知られるイングヴェイ・マルムスティーンなどとも共演。

1992年にはQUEENのギタリストであるブライアン・メイの1stソロアルバムでもドラムを担当しました。

バンド名は知らないのに「なんか聞いたことあるドラムだな〜」と思ったら、ドラマーがコージー・パウエルだった。という経験をした方も少なくないはず。

コージー・パウエルの性格と”意外な特技”

コージー・パウエルは性格に”難がある”人物だった?

コージー・パウエルは、自分に正直かつ音楽に対して実直な職人肌な性格として知られています。

一方で、その性格が災いして「バンドメイトとの関係が上手くいかず、長く一箇所のバンドに留まらなかった」とも言われています。

この気質から付けられたあだ名が「スティックを持った渡り鳥」でした。

とはいえ、決してネガティブな意味ではなく、リーダーアルバムを作るなど、自分自身でも自由に羽ばたくことのできる、コージー・パウエルをうまく言い表したネーミングとも呼べます。

コージー・パウエルの特技と死因

コージー・パウエルは、1998年に交通事故で帰らぬ人となります。享年50歳でした。

遺作は同年発売のブライアン・メイのソロ名義2ndアルバム『Another World』。

また、彼はモーターレーシングに詳しい優秀なドライバーとしても有名でした。

レーサーへの転向を考えて、一時期には音楽から離れようとしたほどだったとも言われています。

一説によると、酩酊中に高速道路で猛スピードで走行中に、携帯電話で通話していたことに起因する前方不注意で中央分離帯に衝突した自爆事故。

コージー・パウエルの死因は、特技が招いたという非常に残念なものでした。私たちも安全運転を心がけて、気おつけていきましょう…。

大口径セッティングを繊細なスティックコントロールで鳴らしきる超人

コージー・パウエルと言えば、目でも楽しませてくれる圧巻のドラムセット。次に、彼のドラムセットについて紹介していきます。

デビュー当時は、ラディックを使用していた

コージー・パウエルの愛用スネアは、ラディックの「スーパーセンシティブ#411」(14インチ×6.5インチ)。

素直な音色で音量も大きいモデルで、デビュー当時から愛用していたようです。

そして彼はRAINBOWに加入する訳ですが、リッチー・ブラックモアは爆音志向のギタリスト。

その要望に対応できるよう、太鼓を「鳴らしきる」方向性にシフトしていきます。

この頃から徐々に、コージーらしい「サイズの大きい」ドラムセットへと変わっていきます。

ドラムセットは左右対称シンメトリー!美しいセッティングへ

デビュー後よりラディックのユーザーでしたが、RAIBOWの終盤ではヤマハを使用するドラマーとなりました。

当時の最新モデルであるバーチ材による「YD-9000レコーディング」(YD9000R)。

カラーリングはミラー・クロームとソリッド・ブラックを主に採用。

胴面が煌めきステージ映えするセットで、見ているだけでもワクワクするようなドラムセットでした。

タイコ類は2タム2フロア。

彼のトレードマークのひとつである26インチの巨大な2つのバスドラは、ほぼノーミュートの状態でウッドビーターを使用。

椅子は低めにセッティングしていました。

26インチというビッグサイズ、そしてミュートを入れない場合は倍音が強すぎて、それこそ「芯」を狙わないと抜けるサウンドを出せないはず。それをやってのけただけでも凄さが伺えます…。

スティックと、スティックの握り方

スティックは特定のモデルをつかっていなかったようで、17.5~20mmと太いモデルを多く使用しています。

主に使用していたのはラディックの「L-3S」(17.5mm×416mm)。

そして、気になるスティックの握り方ですが、RAINBOW後期以降はロック・ドラマーに多い手の甲を上に向けるマッチド・グリップではなく、レギュラー・グリップ(トラディショナル・グリップ)を多用しています。

レギュラー・グリップを多用しているのは、彼がオーケストラ出身という背景もあるのでしょう。

そして、ラディック「L-3S」はマーチングドラムでも用いられる機会が多いモデルであることはつまり「力任せに叩いているのではない」という仮定を裏付けます。

実際に彼のドラム演奏を後ろから見た方からの証言によると「ものすごく軽く叩いていた」そうです。

これはコージー・パウエルがスティックの重さを利用して「ドラムを鳴らす」という能力に長けていたことを指します。まさにスーパードラマーですね!

レコーディングでは、22インチのバスドラを使用していた?

実際にコージー・パウエルは音源のレコーディングでは、標準的な(≒録音しやすい)22インチのバスドラを使っていた、というのは事実です。

ですが、これは比較的せまい室内で大きな音を出したら音の逃げ場がなくなってしまうから、だと思います。

大会場でのコンサートにおいては、

  • PA技術を補うために音量を稼ぐ
  • 見た目のインパクト

という理由から、大口径のドラムセットを使用していたと思いますが、TPOを理解して最高の作品を作っていたのですね。

コージー・パウエルの必聴アルバム3枚を紹介!

ソロ作を含めコージー・パウエルの偉大な音源は無数にありますが、必聴アルバムを3枚に絞りました。ぜひお聴きいただき、彼の音楽に親しんでもらえればと思います!

JEFF BECK GROUP『Rough and Ready』(1971)

J Beck Group Rough And Ready(SACD R) Full HQ

RAINBOW『RAINBOW RISING』(1976)

R̲ainbo̲w̲ - R̲isin̲g̲ (Full Album) 1976

COZY POWELL『OVER THE TOP』(1979)

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日本国内で私設ミュージアムも今なお衰えない人気

コージー・パウエルの影響力や人気は、死後20年ほど経つ今なお衰えていません。

現に、2019年には日本・岡山県岡山市でコージー・パウエルの私設博物館が建てられるほどの熱狂的なファンを持っています。

なかなか大型楽器店でも大口径のドラムセットを見ることはできませんので、岡山に行かれる際は寄ってみるのもいかがでしょうか。

ドラマーなら、イケベ楽器の名物店長コージー村上さんをご存知かと思います。今回の記事でコージー・パウエルに興味を持ったら、ぜひ一度お店に足を運んでみてください!