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黒人音楽であるリズム・アンド・ブルースやブルースを基礎として、「ビル・ヘイリー・アンド・ヒズ・コメッツ」や「エルヴィス・プレスリー」によって「ロックンロール」というビートが生み出された50年代。
引き続いて60年代では、聴衆はよりダンスしやすいエッジの効いたビートを求めました。
「ザ・ビートルズ」、「ローリング・ストーンズ」、「ホリーズ」、「ヤードバーズ」などのブリティッシュロックにより、主に1拍3拍にバスドラム、スタイリッシュな2拍4拍に強いスネアのアクセントをもたらすソリッドなエイトビートが台頭。
また「ジミ・ヘンドリクス」によりブルースとロックンロールの有機触媒的融合、「クリーム」などによってハードロックの源流が生み出されるなど、重要な年代でもあります。
そして続く70年代ではより細分化し、バックビートの力のみならず他ジャンルからの引用や培われた感性と知性によって、曲想に沿った演奏で楽曲を牽引していくタイプのドラマーが数多くみられました。
まさに、分岐点となったタイミングです。
そこで今回は、70年代ロックの中でも英国ロックに焦点を絞り、
- ジョン・ボーナム
- キース・ムーン
- イアン・ペイス
後世に多大なる影響を与えたドラマーを3名紹介します。
目次
1人目:ジョン・ボーナム(ボンゾ)
史上最も多くサンプリングされたドラマー
一人目は、ジョン・ボーナム(ジョン・ヘンリー・ボーナム、John Henry Bonham)。
彼は、ロック音楽のみならずポップミュージック全体にエポックメイキングをもたらした音楽家といって過言ではない人物です。
彼は「史上最も多くサンプリングされたドラム・ビート」を生み出した人物であり、その影響力は文字通りジャンルの垣根を超えました。
その楽曲名は『レヴィー・ブレイク』(When the Levee Breaks) 』。
ジョン・ボーナムのファットなグルーヴから始まるこの曲のイントロをトラックとしてラップに乗せる手法は、ビースティ・ボーイズやエミネムといったヒップホップに使用されています。
独創性の高いドラムビートの数々
彼の独特の奏法の1つである表抜き3連符のバスドラが入る「Good Times Bad Times」は、聴くものに「ツーバスでプレイしているのか?」と当時のリスナーに思わせたそうです。
Led Zeppelinの有名曲でもあり、バスドラの強いプッシュ感が印象的な「Immigrant Song(邦題:移民の歌)」。
伝説の白鯨をモチーフとし、ドラムソロをフィーチャーした「Moby Dick」。
バンドの代表曲のひとつでもある「Stairway to Heaven(邦題:天国への階段)」で曲想を一変させるプレイなど、独創性を語る名演には枚挙にいとまありません。
ボンゾは昔ジャズドラマーだった!?
60年代以前のビートバンドからの延長線上では発想しにくいビートを生み出したのは、ジェームズ・ブラウンなどのファンクを愛聴していた、という彼の嗜好に拠る面が大きいと思われます。
またジャズミュージシャンあがりという背景もあり、一歩引いた視点でこれまでのビートバンドの生み出すノリとは異なる、特別でありながら汎用性の高いグルーヴを編み出しました。
ロック音楽でありながら耳障りでない16分音符のフィールを取り入れた、ジャズドラムとロックドラムのハイブリッドを果たしたドラマーとも言い換えられるでしょう。
「ボンゾ」と呼ばれる所以
ちなみに愛称として知られている「ボンゾ(BONZO)」は、イギリスの人気コミックの主人公の犬キャラクターが由来と言われています。
Led Zeppelinのベーシストであるジョン・ポール・ジョーンズは、ロンドンの小さなスタジオで最初に4人でセッションした当時をこう語っています。
ジョン・ボーナムの演奏を聴くやいなや、このバンドが偉大になるとわかった。僕たちは、すぐにチームとしてともにロックした。
代役の効かない、唯一無二の存在
天衣無縫とも言える才能を持った彼ですが、1980年、Led Zeppelinのアメリカツアー前に、睡眠中の不慮の事故によって32歳という若さでこの世を去ってしまいます。
しかし、彼の残したリズム・楽曲への創造性と独創的なアイディア、そしてパワフルさにより楽曲に強いエネルギーをもたらした演奏記録は偉大です。
ドラマーという区切りなく、“彼の存在なくして現在のポップミュージックはあり得ない”そう表現できる唯一無二の存在だとも言えるでしょう。
2人目:キース・ムーン
決して真似してはいけない?ドラマー
キース・ムーンは、今回ご紹介するドラマーのなかでもビギナーのかたは、できれば最初からマネをしない方がいいとも言えます。
お手本とするよりもまず1歩引いて、楽曲の良さを1リスナーとして深く聴いてほしい演奏をするミュージシャンです。
キース・ムーンの演奏の特徴
キース・ムーンの演奏の特徴として、
- 当時としては非常に手数の多い奔放で豪放磊落なプレイ
- H.H.を用いず、ライドやクラッシュシンバルでビートを刻んで演奏する
独特なスウィング感を出したグルーヴが挙げられます。
ドラムの役割はリズムキープが鉄則とされていますが、むしろThe Whoのほかのバンドメイトは彼の(ときにはブレやムラのある)ドラムプレイに合わせてプレイしていたふしすらあります。
キース・ムーンの奇行は伝説級
彼を語るときに「破天荒な生き様も同時に語らざるを得ない」というのも強い個性を持っていたという証拠の裏付けとなるでしょう。
有名な話で言えばクルマでプールに突撃。
イタズラと呼ぶにはあまりにも不埒なエピソードですが、なにかと奇行が目立つ人物です。
「キース・ムーン」も「The Who」も意外な一面がある!
ザ・ビートルズの名ドラマーであるリンゴ・スターの息子であるザック・スターキーはキース・ムーンからドラム演奏の手ほどきを受けました。
なお、ザック・スターキーは元スミスのギタリストであるジョニー・マーと「ジョニー・マー&ザ・ヒーラーズ」、再結成時の「ザ・フー」、「オアシス」など、現在も数多くのミュージシャンのバックで演奏する名ドラマーに成長しました。
テレビ番組やコンサートの終了時にギタリストのピート・タウンゼントがギターを地面へ向けて打ち付けてぶっ壊したり、キース・ムーンがドラムセットを破壊したり(ときには爆破したり)と、破壊的な印象が強いThe Whoですが…。
- ロック・オペラという概念を生み出したアルバム「Tommy」
- ロックバンドとしてはじめて楽曲へシンセサイザーを使用する「Baba O’Riley」を発表する
など知性を持った先進的な音楽への探究心を持ったバンドとして知られています。
また、「現代主義」を体現したグループという見方もあるでしょう。
キース・ムーンがそのビジョンを体現したシンボルの1つである事実は疑いようがありません。
また、The Whoはロック・オペラ第2弾である『四重人格』(原題: Quadrophenia)は、のちの1979年に映画『さらば青春の光』(原題: Quadrophenia)としてモッズ・リバイバルブームを発生させました。
こちらもいま現在も世界的になお続くモッズ文化にとり非常に重要な映画です。
天才ドラマーは、短命であった
キース・ムーンは1978年、ドラッグのオーバードーズにより死去。
奇しくもボンゾと同じくして享年32歳。
スター性が非常に強かった彼は、ファッション面でも影響力が高く、彼が身に着けていたTシャツなどファッションが復刻販売されたりもしています。
3人目:イアン・ペイス
言葉で表現できないほどの、高く正確なドラム技術
左利きを生かしたフレージングと正確無比なタイム感。
聴き手の胸をかき立てつつ安定感のあるスリルを体験させます。
なおかつ、アンサンブルの一部としての役割に沿った的確なスピード感あふれるシングルストロークのプレイは、イアン・ペイスの代名詞でもあります。
Deep Purpleを支えた人格者
イアン・ペイスのドラマーとしての魅力の1つに、柔軟性が挙げられます。
と、言いますのもDeep Purpleは非常にメンバーチェンジが多く、結成の1968年を第1期とすると、現在は第9期(!)となります。
その中でドラマーとしての立ち位置を保っていたのは、バンド経験者なら分かると思いますが、人間関係を円滑に保つ人格者であるのが容易に想像できるのではないでしょうか。
むろん変化するバンドの音楽性への柔軟な対応も高評価の一要素です。
名曲の軸となったドラミングは必聴!
日本国内のCMソングとしても用いられた1969年発表の『Hush』はブリティッシュロックの名曲ですが、当時のハードロックファンにはパンチが足りなかったのも事実。
それからDeep Purpleは時流に沿ってよりハード路線へと舵を切ります。
- Burn
- Speed King
- Fireball
いずれも名曲でありながら、ヘヴィなサウンドの中でイアン・ペイスの出すドラムの音色は抜けが良く、よりスクエアな方向性へと向かいました。
これらの楽曲により、現在にも通じる、ヘヴィメタル、ヘヴィーロックの源流とも呼べるサウンドメイクがなされました。
生きる伝説ドラマー:イアン・ペイス
1976年にDeep Purpleは一度解散を迎えます。
その後、イアン・ペイスはバンドメイトのジョン・ロードと、オルガン奏者のトニー・アシュトンと共にペイス・アシュトン&ロードを結成。
また、同時期に活躍したハードロックバンドである
- ホワイトスネイク
- ゲイリー・ムーア・バンド
にも参加します。
ちなみに、84年にはDeep Purpleは再結成を試みカムバックしています。
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70年代ブリティッシュロックには、他にも名ドラマーがたくさん!
ジョン・ボーナム、キース・ムーンは早逝しましたが、イアン・ペイスは現在もご存命です。
2018年に「DEEP PURPLE / THE LONG GOODBYE TOUR」として来日も果たしました。
ひょっとしたら読者のかたがたも今後、彼の演奏を観る機会もあるかもしれません。
今回ご紹介した3名はとりわけ速さ、軽快さ、パワフルさ、アイディアなど、ビートを考察する上で外せない名ドラマーでしょう。
また、70年代ブリティッシュロックには
- スチュワート・コープランド(The Police)
- コージー・パウエル(ジェフ・ベック・グループ、RAINBOWなど)
- ビル・ブルーフォード(Yes)
など、数多くの名ドラマーがいます。