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チャーリー・ワッツとローリング・ストーンズの軌跡と伝説に迫る!

ローリング・ストーンズのドラマーのチャーリー・ワッツって知ってる?
ミック・ジャガー、キース・リチャーズと共に結成当時から残っているオリジナルメンバーだね!

世界トップクラスの知名度を誇るロック バンド「ローリング・ストーンズ」。

たとえ曲は聞いたことがなくても「舌を突き出したロゴ」を見たことがあるのではないでしょうか?

その怪物バンドのドラマーとして、結成当初から支えてきましたのがチャーリ・ワッツです。

もちろん彼自身の功績も多く、

  • 「ローリング・ストーン誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のドラマー」に於いて第12位
  • 「LA Weekly誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のドラマー」に於いて第3位
  • ジャズ・バンド「チャーリー・ワッツ・オーケストラ」を結成

という華々しいものから、

  • ドラッグ中毒
  • アルコール依存症
  • 喉頭癌による放射線治療
  • 脱退騒動

など波乱万丈で、良く言えばロックな生き方をしている人物です。

しかし、バンドはおろか、彼自身について知っている人はあまりいません。

そこで今回は、彼の魅力をより深く知ってもらうため「チャーリー・ワッツ」「ローリング・ストーンズ」について紹介していきます。

数々の伝説を残し続ける彼らの生き様は必見です!

チャーリー・ワッツのプロフィール

本名:チャールズ・ロバート・ワッツ

出身地:イギリス・ロンドン北部のイズリントン

生年月日:1941年6月2日

所属バンド:ローリング・ストーンズ

経歴のタイムライン

1953年(12歳)
ジャズを聴いて好きになる
1955年(14歳)
ドラムセットをプレゼントされ練習に明け暮れる
1958年(17歳)
ジャズクラブに出入りするようになる
1960年(19歳)
クラブなどでプレイするようになる
1962年(21歳))
ブルース・インコーポレイテッドに加入。ジャズからシカゴ・ブルースを聴くようになる
1963年(22歳))
ライアン・ジョーンズらの誘いでローリング・ストーンズへ加入する
1964年(23歳))
シャーリー・アン・シェパードと結婚
20代前半までですが、かなり充実した人生ですね!

ドラムを始めたキッカケはジャズだった!

12歳の時に、いとこが持っていたアール・ボスティックの「フラミンゴ」を聴いてジャズを好きになり、14歳でドラムセットをプレゼントされジャズドラムに傾倒していきます。

ちなみにアール・ボスティックの「フラミンゴ」は、アダルトなムードな曲で一般的なイメージのジャズではありませんでした。

スローで踊り子さんが脚を上げて踊る感じがする曲で、子供のチャーリーには夢心地の音楽だったのかもしれません。

そしてローリング・ストーンズ加入前にはブルースを聴くようになり、世界的ロックバンドのドラマーとして音楽ジャンルの幅を広げていきます。

しかし彼は後にこのようなことを語っています。

「今でも自分はジャズ・ドラマーだと思っている。ジャズ・ドラマーがたまたま世界一のロックバンドに入ってるってことだよ」

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チャーリーは他にバディ・リッチ、アート・テイラーなど尊敬するジャズドラマーに上げているが、最高のドラマーは「ジョン・ボーナム」と答えています。

チャーリー・ワッツのドラムについて

ドラムセットについて

初期はラディック製のドラムセットで1タムの3点セットを使用。

1970年のツアーからグレッチ製の1タムの3点セット、1978年頃のツアーから1957年製のグレッチの1タムの3点セット用いるようになりました。

多くのジャズドラマーがグレッチを使用していることもあって、メーカーの変更をしたのかもしれません。

ちなみにスネアの角度が前の方に傾くセッティングになっています。これはドラムロールがやり易いためなんだそうです。

インタビュー記事からの抜粋

1956製か57年製のグレッチだ。ラウンド・バッジだから、コレクターにとってはとても重要だね。このようなドラムはみんなが演奏したいと思うだろう。

これを演奏し始めたのは1970年代の始めころだ。

そこにあったドラムの中では、このキットが人気だった。私もこれが気に入って、ロニーとのセッションでずっと使っていたのだ。どのタイプだかは忘れたな…それ以来ずっと使っているよ。

グレッチへの変更は、本人談でも「当時の人気キットだったから」というのが分かります。

”モタり”が味になるドラム

「モタる」とはリズムが遅れ気味になる、遅くなることを言いますが、チャーリー・ワッツの個性はこのモタりにあります。

チャーリーのお得意芸「ハイハット三つ目抜き」という技が独自のグルーブを表現している、と解説される方もいます。

本来ドラマーはリズムキーパーとしてバンドでの舵を取るのが一般的であるもの、ローリング・ストーンズは特殊で、キースがリズムキーパーの役をしています。

そのため、チャーリーはキースに合わせて叩くようになり、そこからストーンズ独特なグルーブが生まれているのです。

リズムがモタるロックは普通とても聴けたものではなく、リズムに乗れないと不快に思う人もいると思いますが、ローリング・ストーンズはバンド全体のリズムがモタっているのでむしろ心地よく聞こえるのです。

「えええ!?!?」って感じですが、この音楽がローリング・ストーンズなんです!

チャーリー・ワッツってどんな人?

チャーリーブチ切れ事件

1985年のある日、珍しくストーンズの一同が集結。

そしてその夜、キースは結婚式で着ていた上着をミックに貸して、二人で飲みに行きました。

朝方ホテルに戻ると、ミックは何を思ったのか電話でチャーリーを呼ぶと言い出しました。

「おい、俺のドラマーこっちに来いよ」

20分後、ノックがしてドアを開けると、なんとチャーリー・ワッツが立っています。髭を剃り、正装をし、香水を付けて…。

しかし、チャーリーは部屋に入るなりミックのところへ行きミックの胸ぐらを掴みこう言った。

「二度と俺のドラマーと言うな。俺の歌唄いが!」

暴言を吐いただけでなく、ミックに右フックをお見舞いしたんだとか…。怒らせたらヤバイタイプですね…!

日頃の鬱憤もあったのでしょうか…!?ミックとチャーリーは、あまり仲が良くないのかもしれませんね。

チャーリー名言集

「ロックは子供の音楽だ」

「ビートルズのファンになったことはない。リンゴ・スターのファンだ。でも音楽は違う。それに『エルヴィスは嫌いだった。』

ジャズで尊敬するドラマーにトニー・ウィリアムスを上げています。興味深いのはトニー・ウィリアムスはリンゴ・スターのファンであると答えているところ。

「マイルスはイエス、エルヴィスはノー」

「俺のやっていることは特別難しいことじゃない。だけど俺を一段超えようとすると、ドラムって難しいと思うはずだ。」

ストーンズに加入した頃の感想—「数カ月か、もって2年かそこらで終わるだろう」

伴奏に徹した裏方タイプのドラマーですが、性格は意外にも不器用なのかもしれません。

チャーリー・ワッツ・オーケストラでの活動

ローリング・ストーンズのメンバーは個人で活動することが多くチャーリー・ワッツも例外ではありませんでした。

中でも「チャーリー・ワッツ・オーケストラ」での活躍は精力的に行っており、ローリンング・ストーンズよりも注目されることがあります。

元々ジャズがキッカケでドラムを始めた人間ですから、このようなバンドを組めたのは、何よりも変えがたい喜びだったのでしょう。

少年時代の夢を一貫して貫く誠実な男!余談ですが、チャーリーは愛妻家としても知られています。

ローリング・ストーンズについて

ボーカル:ミック・ジャガー
ギター:ブライアン・ジョーンズ、リーダー(脱退)
ギター:キース・リチャーズ
ギター:ミック・テイラー(脱退)
ギター:ロン・ウッド
ベース:ビル・ワイマン(脱退)
ドラム:チャーリー・ワッツ

1963年から現在も続いているローリング・ストーンズ。しかしメンバーチェンジは幾度とありました…。

ローリング・ストーンズの結成秘話

ローリング・ストーンズは、1963年ロンドンで結成

ブライアン・ジョーンズをリーダーに当時6人組でしたが、ピアノのイアン・ステュアートはマネージャーのアンドリュー・ルーグ・オールダムの指示でメインから外されピアノ兼ローディーとなります。

格下げされてしまったものの、イアンはストーンズの精神的支柱としてバンドのまとめ役となり在籍していました。

しかし、ミックとキースが曲を書くようになると、バンド内主導権は二人が握るようになり、徐々にバンドに亀裂が入りはじめます。

立場が弱くなったブライアンはに走ってしまい、次第に演奏も出来ないくらい薬にハマってしまうのです…。

波乱の1967年

1967年は、メンバーが麻薬にハマっていった年でした。

1月にミック、キース、ブライアンが気晴らしで麻薬を始めてしまいますが、翌月、武装した麻薬捜査班がキースの自宅「レッドランズ」に突然家宅捜索(レッドランズ事件)。

逮捕者はいなかったものの、警察は麻薬容疑の証拠品を押収し、後にミックとキースは逮捕されることとなります。

しかし、ブライアンは度重なる麻薬所持のため有罪まで発展。さらに麻薬更生施設に入る状態まで自体は深刻化…

この状況を重く受け止めたメンバーは「ブライアン抜きの4人で活動を続ける」と発表。

3月にシングル「ルビー・チューズデイ」がアメリカで大ヒットしたものの、麻薬不所持からメンバーの解雇宣告までがたったの一年でおきた波乱の年でした…。

絶望の1968年

5月、ブライアンは大麻所持の現行犯で再び逮捕され、もう楽器を演奏できる状態ではありませんでした

バンド内では「ブライアンをクビにするべく動き」をとるべく次のギタリストの選定を図ります。

そして、12月。

『ロックンロール・サーカス』の撮影が行われるが、これがブライアンの最後の仕事となってしまいました。

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翌年の1969年6月、話し合いの結果ブライアン脱退。しかし、翌月の7月3日にブライアンは自宅のプールで亡くなっているところを発見されてしまいます…。

第二の危機!1984-86年

1984年、ローリング・ストーンズはCBSと2800万ドルで契約を結び大きく発展していった年である反面、バンド内の亀裂が深まってしまった年でもありました。

バンドメンバーがそれぞれ個々の活動をしていましたが、ミック・ジャガーはメンバーには内緒で自身のソロ作品も契約

徐々にストーンズの方に時間が裂けなくなり、キースと険悪になっていきます。

1985年7月に参加した「ライヴエイド」では、同じ会場にいながらミックとキース一緒のステージに立たなかったそうです…。

そんな中、チャーリーはアルコール依存症の治療中。その上ドラッグにハマっていたことも発覚。

さらに1985年12月、ピアニストでバンドのまとめ役のイアン・ステュアートが亡くなってしまいます。

キース・リチャーズはこの時「何があってもストーンズを守れると思ってたが、スチュが死んだときにそれが無理だとわかった」という言葉を残しています。

イアン亡きストーンズは、さらに状況が悪化。

ミックはチャーリーの不調を理由にツアーを拒否し、反面ソロ活動には精力的に活動し始めます。

これによりキースとの軋轢が深まり、1989年までバンドとしての活動がほとんどありませんでした。

全てを含め、史上最強のロックバンド!

1962年に結成されて未だに現役ということ自体タダごとではありません。

さらに世界的人気を維持しながら新曲を出し続けているのは世界でも数える程度しかいません。

先ほどはドラッグやメンバー脱退などマイナス面ばかり取り上げましたが、後々振り返ってみれば「それを含めてローリング・ストーンズ」であり、世界共通のロックのイメージを作り上げてきました。

  • オリコンチャート1位
  • 悪名でも1位

こんなバンド他にあるでしょうか!?笑

今後もロックバンドのパイオニアとして走り続け、ロックな人生を送っていく彼らを応援していきたいものです。

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まとめ

今回は、チャーリー・ワッツを取り上げつつ、ローリング・ストーンズまで紹介しました。

今回紹介したのは一部分ですが、彼らのロックな生き方に興味を持たれたのではないでしょうか?

この機会に代表曲から聞いて、彼らの魅力を感じ取ってもらえれば幸いです!

スーツの着こなしにも定評があるチャーリー。音楽以外の活動も要チェックです!