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人間離れした複雑なリズムを難なく叩くエルヴィン・ジョーンズ。
ジョン・コルトレーンのグループを始めとして、数多くの名作のリリースに貢献しました。
そして、彼の代名詞といえば、ドライブする特徴的なドラミングとポリリズム。
特にポリリズムに関しては「エルヴィン・ジョーンズのためにある言葉」と言っても過言ではないほど、彼のドラミングはポリリズムの塊です。
そこで、今回は彼の魅力を知ってもらうため、
- プロフィール / 経歴
- ドラムセット
- オススメの名盤
などについて紹介します。
この記事を読めば、3大ジャズドラマーの一人として必ず名前が挙がる理由がきっとわかるはずです!
目次
エルヴィン・ジョーンズのプロフィール
本名:エルヴィン・レイ・ジョーンズ(Elvin Ray Jones)
出身地:アメリカ合衆国ミシガン州ポンティアック
生年月日:1927年9月9日
所属バンド:ジョン・コルトレーン
ジャズ好きな人なら、知らない人はいないほど有名なエルヴィン・ジョーンズ。
冒頭でお伝えした通り、複雑リズムを叩きながら、うねるようなドラムを叩く彼は、ジャズ以外にも数々の功績を残してきました。
中でも「ポリリズム」は彼の代名詞的存在。
そしてこのリズムは、エルヴィン・ジョーンズが発明したと言われることがあります。
このように、今まで主流だった「伝統的なドラムの概念」を覆し、次なる音楽の土台を開拓していったパイオニアでもあります。
経歴のタイムライン
ドラムを始めたキッカケ
エルヴィン・ジョーンズの父親は「バプティスト助祭」と「材木検査官」を生業としており、彼の家族はとても裕福であったと言われています。
その恩恵を受けて、家族は音楽一家としての面もありました。
2人の姉はピアノを習う余裕もあり、
- 母親は歌手
- 長男はジャズ・ピアニストのハンク・ジョーンズ
- 次男がトランペッターのサド・ジョーンズ
と、そうそうたる顔ぶれ。
さらに、エルヴィン・ジョーンズがドラムを始めたのが20歳くらいと言われていますが、年齢のハンデがあっても納得できるほど恵まれた家庭環境だったと言えます。
3大モダンジャズドラマーの一人!
「三大ジャズドラマーと言えば?」と問われれば、
- マックス・ローチ
- フィリー・ジョー・ジョーンズ
- バディ・リッチ
- トニー・ウィリアムズ
- スティーブ・ガッド
- ジャック・ディジョネット
- アート・ブレイキー
- ケニー・クラーク
- ジョー・モレロ
- シェリー・マン
- ロイ・ヘインズ
など、3人に絞ることができず、最終的には個人の好みで決まってしまいます。
しかし、ほとんどの人が「エルヴィン・ジョーンズ」の名前を3人の中に挙げるのではないでしょうか?
エルヴィン・ジョーンズのドラムについて
バスドラムのこだわり
1950年代には22”のバスドラムを使うバップドラマーほとんどで、1960年代には20”が主流と言われています。
しかし、エルヴィンは1958年にGretschとエンドース契約をしてから18”を現在に至るまでジャズの主流にしてきました。
ちなみに、ドラムセットは、
- 1978年からCamco (TAMA)
- 1982年からTAMA
- 1996年から亡くなる2004年まではYAMAHA
と、様々なメーカーのものを使用しています。
参加バントについて
1955年から数多くのミュージシャンと組んでレコーディングに参加してきたエルヴィン。
1960年からは、ジョン・コルトレーンのグループに参加し大活躍しました。
ベーシストが変わることが多かったのですが、ジミー・ギャリソンが入ってから安定して優れたアルバムが多くリリースされています。
彼のドラミングがわかる!名盤CD
オススメCD①:トミー・フラナガン・トリオ『オーヴァーシーズ(Overseas)』
1957年8月15日、ストックホルムで録音され、
- トミー・フラナガン:ピアノ
- ウィルパー・リトル:ベース
- エルヴィン・ジョーンズ:ドラム
トミー・フラナガンの初リーダー作であり屈指の名盤です。
そしてエルヴィンは、このアルバムの全曲をブラシで叩いているのですが…。
お勧めの曲
- 1曲目「Relaxin’ At Camarillo」
- 4曲目「Beat’s Up」
- 7曲目「Verdandi」
- 8曲目「Delarna」
1曲目「Relaxin’ At Camarillo」は、イントロを聞くだけでウズウズしてしまうはず。1曲目からエルヴィンのブラッシングが普通でないのも分かります。
4曲目「Beat’s Up」は、アップテンポ。エルヴィンのブラシがスウィングしまくってノリノリに仕上がっています。
7曲目「Verdandi」は、超アップテンポの曲。切ないイントロから高速なアプローチでエルヴィンが反応しています。
8曲目「Delarna」は、スローなバラードでオーソドックスなブラシが聴けます。しかし後半から倍テンポで爆発。元のテンポに戻りエンディングの素晴らしい三位一体の演奏です。
オススメCD②:ジョン・コルトレーン『インプレッション(Impressions)』
1961年11月3日、ビレッジヴァンガードでのライブ録音。
- ジョン・コルトレーン:テナーサックス
- エリック・ドルフィー:アルトサックス
- マッコイ・タイナー:ピアノ
- ジミー・ギャリソン:ベース
- エルヴィン・ジョーンズ:ドラム
ビレッジヴァンガードでのライブは1961年11月1日から5日まで行われました。
ちなみに「インプレッション」はこのギグで3回演奏されれたうちの3回目の演奏を録音したものです。
この「インプレッション」はエルヴィン・ジョーンズのドラムが秀逸。
ちなみに、全5日間を収録した「コンプリート盤」もあります。
このCDから垣間見えるエルヴィンのドラム
エルヴィンのドラムは「JOY」。
特にこのCDでは、心から楽しんで叩いているのが分かります。
2分過ぎからマッコイ・タイナーがピアノを弾かなくなり沈黙してしまうが、ここからエルヴィンの快進撃が始まります。
そしてコルトレーンの背中を押すようなドラミング。
まさに「JOY」から生まれた、天才がのみ為せる演奏だと言えるのではないでしょうか?
オススメCD③ジョン・コルトレーン『至上の愛 (A Love Supreme) 』
1964年12月9日録音。
- ジョン・コルトレーン:テナーサックス
- エリック・ドルフィー:アルトサックス
- マッコイ・タイナー:ピアノ
- ジミー・ギャリソン:ベース
- エルヴィン・ジョーンズ:ドラム
ジョン・コルトレーンはユダヤ教の「カバラ」のハマり、その影響が曲調に出ています。
曲目は4つに分かれており、
- パート1:承認(Acknowledgement)7:40
- パート2:決意(Resolution)8:20
- パート3:追求(Pursuance)10:42
- パート4:賛美(Psalm)7:04
となっています。
4つのパートについて
パート1:承認(Acknowledgement)
スローなテーマに徐々に細かく刻んでゆくドラム。
アフリカンチックなドラミングが既に只物ではありません。
呪文のようなコーラスが出てきて終わってゆく、ある意味序曲であり不気味な1曲です。
パート2:決意(Resolution)
ここから本編。承認の後は決意して突き進むということでしょうか。
エルヴィンのドラミングのアプローチは細かく3連で刻み、バスドラをダブルで「ドドッ」と踏むようになります。
今まで煮ないこのダブルの「ドドッ」がこのアルバムの特徴です。
パート3:追求(Pursuance)
ドラムソロから始まる「追求」はしびれます。
バスドラをダブルで「ドドッ」が多様され、『至上の愛 』と言えばこの「追求」だと思う人も少なくないはず。
この曲は、特にエルヴィンの「JOY(喜び)」が感じられる1曲です。
パート4:賛美(Psalm)
ぬるっと曲に入っていゆく「賛美」。
「承認」に戻るような、愛し終わった後のピロートークのようなムーディな音楽。
「これはジャズなのか?」と自問自答するような曲です。
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まとめ
通常、リズムは細かく刻むほど「流れが鈍く」窮屈になるものですが、エルヴィンが叩くと全く違います。
リズムが逆に躍動するのです。
エルヴィン・ジョーンズほど矛盾しているドラマーはそうはいないでしょう。
アフリカン・ドラミング、ポリリズム、シンコペーションなどをいとも簡単に演奏し、複雑な細分化されたドラミングなのに大きなリズムの流れを感じる…。
これが今だ彼を「巨人」と称する理由であり、彼しか表現できない才能なのです。
しかも正統なドラミングに当てはまらず、独自の流派で突然変異として出てきた怪物ドラマー。
今後、超越したドラマーが出てきたとしても、ドラム史という聖典が出来たとしたら「エルヴィン・ジョーンズ」は必ず記載されることでしょう。