皆さんはこんな経験をしたことありませんか?
- 好きなメンバーが脱退したので、あまり聞かなくなった
個性の強いメンバーで構成されたバンドほど、メンバー入れ替えは激しくなります。
確かに良い新陳代謝を生み出すこともあるのですが、メンバーの変化でバンドの在り方は大きく変わってしまいます。
もちろん、これはドラマーが交代することでも同じことが起こります。
そこで今回の記事では、ドラマーが交代したことでサウンドや雰囲気に大きな変化をもたらしたバンドを5選ご紹介します。
テクニックだけではない、ドラマーの音楽的な背景そのものがバンドサウンドに与える影響の大きさを感じてください。
目次
①ZIGGY(ジギー)
大山 正篤
ジギーは1987年にデビュー。当時のドラマーは大山正篤氏が担当していました。
デビュー時のZIGGYはハノイ・ロックスやガンズ・アンド・ローゼズの影響を感じさせるバッドボーイズ・ロック・バンドでしたが、日本人好みのメロディをミックスさせた音楽性で「GLORIA」、「I’M GETTIN’ BLUE」などの名曲を生み出します。
大山氏はワンバスのドラムセットを使用し、コーラスでは高いキーのパートもこなしました。
宮脇“JOE”知史
1995年、森重樹一(ボーカル)、戸城憲夫(ベース)の2人体制だったジギーに、44MAGNUMの宮脇“JOE”知史が正式加入。
ジャパニーズ・ヘヴィメタル・ムーブメントを牽引してきた44MAGNUMのドラマーが加入したことで、ZIGGYは注目を浴びます。
宮脇氏の正式加入により、ZIGGYのサウンドはさらに厚みを増していきました。
②ZI:KILL(ジキル)
MASAMI
ZI:KILLはドラマーの変動が激しかった国内バンドとして有名でした。
ニューウェーヴ系のサウンドをハードに演奏し、ボーカルを主役としながらテクニカルなドラム演奏にも注目が集まるスタイルは、日本中のヴィジュアル系バンドに影響を与えます。
インディーズ界でZI:KILLに注目が集まり出したころ、当時ドラムを担当していたMASAMIはAURAとの掛け持ちからZI:KILLを選び、AURAを脱退しました。
YUKIHIRO
『真世界』リリース後、MASAMIは1989年に脱退。
そして後任で加入したのが、現L’Arc〜en〜CielのYUKIHIROです。
YUKIHIROの加入後にリリースされた『CLOSE DANCE』はインディーズ界屈指の名盤となり、日本中のロックバンドに影響を与えました。
YUKIHIROの強烈な個性も、ZI:KILL躍進につながります。
知的な雰囲気ながら主張の強いYUKIHIROは、精密機械のようなドラムセットで引き締まったサウンドを生み出します。
ハイハットとタムを多用し、ライドシンバルの使用率が控えめなYUKIHIROのスタイルは、ZI:KILL時代から確立されつつあります。
TETSU
YUKIHIROの後任はD’ERLANGER(デランジェ)のTETSU。
TETSUのド派手な演奏は、ライヴで主役を喰ってしまうくらいの迫力がありました。
EBY
最後にして最長期間ZI:KILLのドラマーを務めたのは、最年長メンバーで現AUTO-MODのEBY。
音楽プロデュース業とドラマーを兼任していたEBYの演奏は、とにかくクール。
③L’Arc〜en〜Ciel(ラルク アン シエル)
pero
今や世界でも活躍する、日本を代表するロックバンドのL’Arc〜en〜Ciel。
ドラマーが変わってサウンドが大きく変化したバンドとしては、国内で最大の知名度です。
L’Arc〜en〜Ciel結成時のドラマーは、hyde(ボーカル)と一緒にバンド活動していたpero。
sakura
pero脱退後のL’Arc〜en〜Cielは、東京でセッション・ドラマーをしているsakuraをスカウト。
当時、L’Arc〜en〜Cielが拠点としていた大阪に呼び寄せます。
sakuraはジャズなどの古き良き伝統的なドラムサウンドをリスペクトし、独自のスタイルに取り入れて、pero在籍時のパワフルなサウンドから、より流麗なものへと変化していきます。
sakuraはレコーディング時、収録する曲によってドラムセットを大きく変える手法を取り入れていました。
yukihiro
sakura脱退後、現ドラマーで元ZI:KILLのyukihiroが加入します。
L’Arc〜en〜Ciel加入前のyukihiroは、ライドシンバルとクラッシュシンバルをほとんど使用しないスタイルで有名でした。
ライドシンバルを表情豊かに叩き分けるsakuraのスタイルとは対照的です。
④ジューダス・プリースト(Judas Priest)
サイモン・フィリップス(セッション)
「メタル・ゴッド」としてヘヴィメタル界の頂点に立っているジューダス・プリーストですが、元々は純度の高いブリティッシュ・ロックバンドでした。
年月と共にサウンドがハードになり知名度を上げていったという、珍しい経歴を持っているバンドです。
レス・ビンクス
デイヴ・ホランド
1980年に発表された『ブリティッシュ・スティール』からは、元トラピーズのデイヴ・ホランドが加入。
「メタル・ゴッド」にふさわしい、貫禄のあるスタイルを確立させました。
デイヴのプレイは極めてシンプル。
他の歴代ドラマーとは対照的に、バスドラムをあまり踏みません。
デイヴは直線的かつ忍耐強い演奏で、プリースト全盛期のサウンドを支えました。
スコット・トラヴィス
デイヴが脱退し、プリーストは現メンバーのスコット・トラヴィスを後任に迎えます。
レーサーXから移籍したスコット・トラヴィスはいきなり『ペインキラー』のイントロで高速ツーバスフレーズを炸裂させ、ファンを驚かせました。
⑤メガデス(Megadeth)
ガル・サミュエルソン
メガデスは沢山の有名プレイヤーが参加し、2020年の現在でも活動を続けています。
中でもデビュー時の1985年から一時解散時の2002年までの歴代ドラマーには、特に個性の違いが感じられました。
メガデスは結成時から、ジャズとヘヴィメタル、両方の素質を持つメンバーで固められていました。
低めで深みのあるサウンドが流れるような、独特のグルーヴを生み出していました。
スネアの音が柔らかいぶん、ライドシンバルの硬い音が目立っています。
ニック・メンザ
ドラッグ、アルコール問題をクリアしたメガデスは1989年、マーティ・フリードマン(ギター)と、ニック・メンザを迎えます。
ニックの演奏はとにかくパワフルで、バスドラムとクラッシュシンバルを多用しています。
ジミー・デグラッソ
1998年、ニックは膝を悪くしてしまいメガデスを離れました。
後任は元スーサイダルテンデンシーズのジミー・デグラッソ。
amazon music でお得に音楽を聴こう!
amazon musicを使えば、今回紹介したバンドはもちろん、6500万曲以上を高音質&聴き放題!
【画像付き】Amazon Musicの違いとは?使い方や保存方法についても徹底解説
ぜひ、一度お試しで使ってみてはいかがでしょうか?
まとめ
いかがでしたでしょうか?ドラマーが交代するバンドは少なくありません。
中でも、前任ドラマーと後任ドラマーそれぞれの個性と魅力が感じられるバンドを5選ご紹介しました。
今回の記事があなたのドラマー生活をより豊かにしてくれる情報になれることを、心より願っています。